「二推し」という概念 〜人が人の幸せを願う事の幸せ〜

最近、「ニオシ」という言葉を知りました。

 

漢字を当てるなら、「二推し」という事になるかと思います。

 

「一推し」に対しての「二推し」らしいです。

前回書いた気持ち悪い記事の通り、「一推し」の“一”は唯一無二の“一”だと思っていたので、目から鱗でした。

 

この「二推し」というのは「一推し」への推し活を応援してくれる存在だという事でした。

この「二推し」の概念を教えてくれた人と色々と話をしていて、自分にとっての「二推し」は間違いなく前回記事に出てきたS.Yさんだなぁとシミジミと思った出来事が。

 

 

前回の気持ち悪い記事にて、閉店だ大変だ人生の終わりだと大騒ぎしたグランヴァニアが、店名改め「Seven Sease」としてリニューアルオープンするとの事です。

そして、その前哨戦とでもいうのでしょうか、別の場所を借りて12/24、25にクリスマスイベント営業が行われていたので行って参りました。

 

実は、この来店については悩むところがあり、すんなりと来店を決めたわけではなかったのですが、色んな人に話を聞いてもらった末に行く事に決めたわけです。

 

 

私を含め、一昔前の世代にとっては竹内まりやよりもこちらの方が冬のケンタッキーのCMソングとして思い出深いのではないでしょうか。

12/24、25のイベント営業という事で、この曲を思い出しながら、グランヴァニア閉店以来の再会なので、どうせならばと花束持って12/25に馳せ参じたわけです。

 

いざ入店

 

遂に3か月ぶりの再開という思いで店内を見渡すと、

S.Rさんがいない。。。

 

まぁまぁ、休憩とか色々ありますから、とりあえず席に案内してもらいます。
入店に際してわざわざ袋から出した仰々しい花束をとりあえず袋にしまって椅子に掛け、自分も椅子に腰かけます。

と、入店して店を見回した時にはいなかったのに、いつの間にか店内にいたS.Yさん。

とりあえず目的の一つは達成できてホッとしつつ、「久しぶり」と軽く挨拶。

 

その後は、イベントメニューや懐かしいローストビーフを堪能しつつ静かに時間を過ごします。

イベントメニューを頼むとラミカが引けますが、一発目で引いたのはS.Yさんでした。10周年イベントの時も同じような展開だったことが思い出されます。

そんな風に静かに時間を過ごしつつ、イベントメニューを頼む都度ラミカを退きますが、4枚引いた時点でS.Rさんは出ず。
そしてお店に出てくる気配も無し。。。

手元に1枚あるイベントのチェキ券をどうするか考えていたところ、他のお客さんと話していたS.Yさんが「6時であがり」と言っている声が聞こえます。

これはもうチェキ券行使しかない、後からS.Rさんが出てくるなら、改めてチェキ券をゲットすればいいだけの事。

ということでS.Yさんとチェキ。

 

その後、5枚目で見事S.Rさんのラミカを引き当てたところ、ラミカBOXを持っていたS.Yさんが我が事のように喜んでくれてホッコリ。
まぁ、S.Rさんがいないという事で、自分がくら~い顔してたのを元気づけようとしたんだと思います。

で、このさいなので「今日来る?」と聞いてみました。
返答は、、、No

 

まぁ、5時を過ぎ、6時近くなって遅番の子達が来た時点でもいなかったので覚悟はしていましたが、やはり残念。

知り合いの花屋さんが腕を奮ってくれた結果、結構な大きさになってしまった花束、「S.Rさんに渡して」なんて迷惑なお願いはできません。

でも、捨てるなんてバチあたりな。

仕方が無いので、「これ、みんなに」とお店宛に持ってきた事にして花束をS.Yさんに渡しました。

 

んじゃ、そろそろ帰ろうかなぁと思っていたところ、6時で上がる予定だったS.Yさんが遅番の子に引継ぎを始めました。
自分の席の近くで話していたので色々と声が聞こえる感じだったのですが、

「これは、俺さんからS.Rさんへ」

 

え?

 

すぐそばで聞いていたわけではないので、もしかしたら聞き間違いかもしれません。
が、自分が渡した花束の事を引き継いでいる時に発していた言葉に、自分の名前とS.Rさんの名前が入っていた事は確かでした。

「みんなに」と渡した花束を「S.Rさんへ」として引き継いだ、ように聞こえました。

 

久しぶりにS.Rさんに会えると期待して意を決して来店した、でも会えなかった、知り合いの花屋さんに作ってもらった渾身の花束も渡せなかった。目的は達成されなかった。

その事実は変わりません。

でも、幸せな気持ちで店を後にする事ができました。

 

「二推し」の話を聞いたのはこの後の事です。

 

 

幸せ、ってなんでしょう。

美味しいものを食べたら幸せ?

推しに会えたら幸せ?

 

そうじゃなくて、幸せってのは人が人の幸せを願う事だと、常々思っていました。

 

美味しいものを食べて幸せなのは、人に美味しいものを食べさせるために、食べて幸せを感じてもらうために腕を奮う料理人がいるから。

 

押しに会えて幸せなのは、人に良い時間を過ごしてもらうためにゆき届いた接客をするメイドさんがいるから。

単に可愛いからってだけじゃ推したりしません(可愛いけど)

 

そんな風に、人が人の幸せを願って、少しでもその想いが伝わるなら、それは想いを受け取った側だけではなくて、想いを届けた側にとっても幸せ、世の中の幸せは倍率ドン!更に倍なんじゃないかと、

そうやって、幸せが倍々ゲームになって世の中が回っていけばいいなと思っているんですが。。。

 

 

自分のために腕を奮って予想を超えた花束を届けてくれた花屋さん、

推しに会えなかった自分の気持ちを深々と汲み取って機転を効かせてくれたS.Yさん、

 

そんな優しさに包まれて、改めて幸せの意味を感じたクリスマスでした。

 

人が人の幸せを願う事、それこそが幸せ。
誰かの幸せを願う全ての人へ
〜Merry Christmas !!〜


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