メイドの日に想ふ、「別にメイド喫茶が好きなわけじゃなかった」のだというハナシ

5/10はメイドの日らしいですね。
May(メイ)/十(とお) でメイド、と説明するのも恥ずかしいですが、
個人的には、「~の日」というのを語呂合わせで作ることには冷ややかです。
歴史好きとしては、やはり「~の日」という設定をするのであれば歴史的な出来事になぞらえて欲しいものです。

そんな事を考えていたら、自分が初めてメイド喫茶に行った時の事や、それから今日までのメイド喫茶愛好家としての半生をダラダラと思い出していました。

自分が"メイド喫茶"を人生で初めて訪れたのは、アンミラを除外するならば2003年のMei:lishが人生で初めてでした。

 当時は、希望を胸いっぱいに新卒で入社した玩具会社を入社から一年半足らずで辞めたばかりの、人生初の身分無しを謳歌しつつも何か空虚なものを感じている時期でした。

ネットで知り合ったヲタク仲間と連れ立って行ったのを覚えています。

 その日のMei:lishはメイドというよりはコスプレ店員さんがメインでした。
ヲタクとしては目に楽しいものがありつつも、仲間と一緒だったのもあるのか、メイドさんとたいして話すこともなく、「まぁこんなものか」という感じで「こりゃハマる!」とまでは思わなかったのが正直な感想でした。

 そんな約17年前から10年前くらいまでの7年間は、メイド喫茶に足繁く通ったという記憶はほとんどありません。

自分が「メイド喫茶に行く人」になったのは弁理士試験に合格した後なので、今から10年前くらい。
虎ノ門界隈が職場になったこともあり、アキバに足を伸ばすのが楽になってアキバ頻度が上がったので「ヲタクとしてアキバでの拠点となるメイド喫茶の一つも必要だろう」という思いもあって、色々と行ってみるようになりました。

人生初だったMei:lishにも再度行きましたが、自分のアキバでの行動ルート的にイマイチ合わなかったというのが正直なところ。
それから4、5年くらいは、自分が欲する「拠点」が定まらなかった、というよりは、結局のところ今ひとつ"コンカフェ"を楽しみ切れずに二度目三度目の足が向かなかったというところでしょうか。

そんな中、「一度行ってみたい」と密かに期待を寄せる店が現れます。
灯台下暗しとでも言いますか、アキバ駅から最も近い"コンカフェ"『ザ・グランヴァニア』です。

行ったことがある人の中には分かる人もいるかと思いますが、この店は最初の一歩のハードルが高めでした。
アキバ電波会館の一角に入り込んだ階段を登った先にお店の入り口があり、巷での評判の高さもあってこの階段を初めて登る際のハードルが結構高かった覚えがあります。

その後、自分がこの店にハマっていったのは当ブログの他の記事で書いた通り。

 

で、

 

そんなグランヴァニア、それを継ぐセブンシーズも閉店し、自分が「拠点」と定めたアキバの場所は無くなってしまったわけですが、

次なる「拠点」を探す気が起きないわけですね。

4、5年も迷走した挙げ句にたどり着いたグランヴァニアだけが唯一の通い先だったわけで、他のメイド喫茶に行こうと思う道理がないのも当然です。
グランヴァニアにたどり着くまでの間、一般的な"メイド喫茶"で押し付けられる「萌え萌えキュン♪」にはまったく萌えなかったので、世間一般が意味するところの"メイド喫茶"が好きなわけではなかったという事に改めて気付いたというオハナシです。

まぁ探そうと思ったところで世の中がこんな状況では現実的には無理なのですが。

緊急事態宣言解除後の開放的な気分の中、アキバの街を歩く自分はパーツ街&ヲタクショップ以外にどんな場所に足を踏み入れるのか、そもそもそれ以外のところに寄る気になるのか、今の陰鬱とした空気の中で予想しても無意味とすら思うわけですが、グランヴァニアやセブンシーズに通っていた頃のような貴重な時間を過ごす場所にまた出会える事を願いつつ、その場所は少なくとも世間一般で言うところの"メイド喫茶"では無さそうだというオハナシ。